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第5回いなかとまちの文化祭 農山村の魅力や文化をアピール

2016年12月28日


11月20日(日)、豊田市駅前のt‐FACEシティプラザで「第5回いなかとまちの文化祭」が開催されました。都市部に暮らす方々に農山村の魅力や文化に触れてもらい、交流しようというイベントです。もともとは、持続可能な社会やライフスタイルを目指す「農山村へのシフト」というシンポジウムが始まりで、2013年からは「いなかとまちの文化祭」として実行委員会により豊田市駅前で開催されています。

楽しみがいっぱいマルシェ、ステージ



 マルシェでは、若手農家の野菜、地元の食材を使った豚汁や五平餅、手作りの焼き菓子や加工品などが並びました。森の体験ブースでは、木の実や小枝を使った工作やクリスマスリース作り、丸太切り、間伐材の表札作り、竹楽器作りなどを体験することができ、子どもも大人も楽しんでいました。


 ステージでは郷土芸能の棒の手、Iターンの音楽家の演奏や山里合唱団こだま、岡崎森林組合のバンド、Star☆Tの野良着ファッションショー、子どもたちのパフォーマンス書道、橋の下世界音楽祭でおなじみのALKDO、竹楽器を使ったバリ・ガムランなど様々な演奏が披露されました。


いなかとまちの文化祭で出会い、つながった!


洲崎燈子さん

また、シンポジウムのコーナーでは「いなかとまちがつながった!これでいいのだ」と題して、文化祭実行委員長の洲崎さんをコーディネーターに、3人のゲストのお話を聞きました。


林直人さん

  足助出身で2年前に駅前でピッツェリア イルファーロを開店した林直人さんと、足助にIターンして3年前から農業をされている徳八農園の田中徳さん。そして、6年前に旭に移住して様々な活動をされている株式会社M-easyの戸田友介さんです。


田中徳さん

林さんと田中さんは一昨年の文化祭で出会い、お店で田中さんの野菜を使うようになりました。作り手にとっても買い手にとっても、近くて顔の見える関係が一番。それは野菜だけでなく「薪」についても同じ、ということで戸田さんの木の駅プロジェクトのお話もありました。


戸田友介さん

お客さんに薪を配達する時に、山での暮らしの話をしたり、子どもを一緒に連れて行ったり、そういうコミュニケーションがお互いに楽しい。また、「地域の方と一緒に薪割りをしたり、Iターンの仲間と配達をシェアすることで、みんなで空いてる時間をうまく活用しながら仕事ができている」というのもいいなと思いました。


もっと魅力的で、持続可能な豊田になるように


いのはな農園の新鮮な野菜

「流域内フェアトレード」という言葉も出てきました。豊田市内、ひいては矢作川流域の中で、いなかとまちの人や物やお金がもっと交流して、いなかもまちももっと魅力的で、持続可能な地域になるように。


出展者と交流の様子

この文化祭もそのきっかけの場として開催されています。「いなかでもまちでも楽しく、気持ちよく、仕事をする。そうして楽しくつながっていけば、その中で物やお金も流れていくと思うんです」と戸田さん。最後は、「難しいことではなくて、近くでできた野菜を買うこと、薪ストーブを使っているなら地域の薪を使うこと、ここで売っているような手作り品に出会うこと、それを作っている人と話したり交流すること。そういうことから始められると思います。こういった出会いがもっと増えて、豊田がもっと魅力的な、いなかとまちの共存する市になっていってほしいなと思います」という洲崎さんの言葉で締めくくられました。(文/鈴木明日香)


子どもたちのパフォーマンス

足助地区五反田の棒の手

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今頑張れば何とかなる~和合自治区の挑戦

2016年12月05日

「みんなでやろまいか」。平成 27 年度策定、下山地区和合自治区の5か年行動計画のタイトルだ。過疎化の進行する同地区で、独自の防災、女性活躍、移住者受入れのための計画が作られ、実行が始まっている。計画策定にあたっての想い、実行にあたって感じていることを前区長の松田敏明さん( 69 )、現区長の大山容作さん( 77 )、自治区役員の本多栄子さん ( 61 )、里楽暮住(りらっくす)しもやま会の松田光春さん ( 66 )に伺った。





(左上)本多栄子さん(左下)松田光春さん(右上)松田敏明さん(右下)大山容作さん


 平成 27 年 4 月 1 日現在、145世帯393人が住む和合自治区。 65 歳以上の高齢者が122人( 31 %)を占め、中学生以下は 34 人(9%)と少ない。過疎・少子化の進む同自治区では、5年程前にも自治区ビジョンの策定を試みたが完成には至らなかった。今回は、その時の反省を含め、何が課題なのか現状認識をしてから計画作りをしたという。


女性の視点を活かした地域づくり

 計画策定にあたり、最も重要視したのが女性の意見を聞くこと。その理由を聞くと「男性は昼間、自治区外に働きに出て不在にしている。これからは女性の視点で地域づくりをしていく必要がある」と前区長の松田敏明さん。 50 歳以上、 50歳未満の女性に集まってもらったり、個別に聞き取り調査やアンケートをしたりして、男性と同様に意見を聞いた。
 自治区ビジョンの目玉として、女性が楽しく、積極的に活動できる地域づくりを掲げている。母親が子育てしながら働ける環境を整えるため、最寄の小学校に要望し、放課後児童クラブを設置。子育て世代からの要望で、自治区で市の助成を受けて未就園児が遊ぶことのできる「ちびっこ広場」を開設した。年に1回、家が遠いために普段会うことのない女性同士が集まる「女子会」に予算を付け、情報交換のバックアップもしている。


 自治区の運営に本多栄子さんが女性役員として関わっているのも特徴的だ。本多さんは、就任前まで自治区の運営には一切かかわる事がなかったが、「自治会に出るようになって、他所の話だと思っていた限界集落の話が自分たちのすぐ目の前の話だと実感するようになりました」と話す。


移住者受入れのための取組 


 人口を維持するため、移住者を受入れる空き家の発掘にも力を入れている。昨年、里楽暮住しもやま会(※)の松田光春さんを中心に、自治区内にある空き家を調べあげリストにした。自治区に住んでいない所有者の空き家については、住所や電話番号を調べ各戸に連絡した。結果として5戸の空き家を豊田市空き家情報バンクに登録してもらうことができ、そのうち1戸には移住者が入居したという。

限界集落になることへの危機感


 一丸となって地域力の回復に取組む和合自治区。5年前には上手くいかなかった自治区ビジョンづくりと計画実行がなぜ今のタイミングで動きはじめたのか。区長の大山さんは「5年前には、人口減少・高齢化の危機意識がまだ薄かったけれど、ふと気が付いたら皆年寄りになっていた。その実感が強くなってきたからだと思います。」と話す。
 来年の3月に同自治区のまどいの丘で行われる「ほんわか里山交流まつり」では、空き家、空き宅地、空き農地、宅地候補地の説明と現地案内を来場者にする計画をしている。物販だけではなく、移住者を呼び込むためのPRを少しでもしたいとの想いからだ。
 「今のまま行けば、あと 10 年で集落が維持できなくなるのは目に見えています。遅かったけれど、今頑張れば、これから限界集落にならないための手が打てる」と松田敏明さんは心境を語る。
(取材/木浦幸加)
( ※ )下山地区で定住促進に取り組む団体


maple和合自治区informationmaple

*神殿町、小松野町、和合町

*総面積約920ha

*145 世帯393 人(27 年4 月1 日現在)

*高齢者世帯46 世帯(31%)

*65 歳以上122 人(31%)

*中学生以下34 人(9%)

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