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幸せの形を、仲間と一緒に考える~豊森なりわい塾が、第3回豊森ギャザリング開催

2018年02月19日

ギャザリングでは、「豊森でシアワセになった!?」をメインテーマに卒塾生たちがくるま座になって話し合いました


1月20日(土)、豊田市民文化会館で、第3回豊森ギャザリングが行われました。豊森なりわい塾は、NPO法人地域の未来・志援センター、トヨタ自動車株式会社、豊田市の3組織が協働して2009年にスタートした。山村をフィールドにした人材育成プログラムで、センターも実行委員として支援しています。ギャザリングは、卒塾生たちが集まり、卒塾後の活動などを共有しながら、プログラムに参加した年度を越えたつながりを生んでいるイベントです。
 会場には、第1期から第6期までの卒塾生と、今年度の塾生である7期の85人が集まり、「豊森でシアワセになった!?」をメインテーマに、8つのテーマ別にグループに分かれ、実践報告とグループトークが行われました。

大野嵩明(おおのたかあき)さんの場合

第4期の卒塾生大野嵩明さんのテーマは、「都会の中で、好きなことをどうやって仕事にするのか。」
 大野さんは大学院を卒業後、金融関係の仕事をしていましたたが、地域に根ざし、地域の人の顔がみえる学びの場「大ナゴヤ大学」の活動にボランティアで携わるようになり、「まちのことをやりたい」という想いが高まり、NPOの代表という生き方を選択しました。「仕事バー」「やっとかめ文化祭」などの取り組みを行い、自分のやりたいことを稼ぎに変えていくための仕組み作りを行っています。やりたいことと、お金と時間の使い方のバランスを取りながら、日々の暮らしの可能性を探っています。
 同じグループの第1期卒塾生の中上嘉文(なかがみよしふみ)さんは、縁農など縁のある農家さんでのお手伝いや販売等の多業を行い、半田舎、半都会的な百姓を行っている。中上さんは「オンリーワンの活動を進めれば進めるほど、お金につながるものがみつかっていく」と語っていました。

杉森奈那子(すぎもりななこ)さんの場合

第6期卒塾生の杉森奈那子さんのテーマは「なってみて感じる地域おこし協力隊の存在意義」。
杉森さんは、2017年の春から長野県栄村の秋山郷に、「自然と向き合いながら地域と自治をつなぐ」という熱い想いを持って地域おこし協力隊として移住しました。地域から期待されることと、実現するまでの壁を越えられないなかで、諦めかけたこともあったが、キャンドルイベントの実行委員長を務め、少しずつ地元の若い人たちと関わるようになったそう。観光シーズンに合わせたカレーの販売など「自分の思うことをとにかくやってみよう」と動くことで、それを応援してくれる人たちとの関係もできたそうです。「声は大きくなくても、熱い想いを持っている方もいることがわかった」と語り、小正月の行事である「どんど焼き」を守るおじいちゃんの背中が印象的な写真を、披露してくれました。


午前中に同会場で、7期生の講座が行われました。テーマは江戸の暮らし。


木下貴晴(きのしたたかはる)さんの場合 

 木下貴晴さんのテーマは「なぜ専業農家を始めようと思ったか」。木下さんは、森林組合を退職し、農家の研修を経て、春から自立して下山地区で農家を始めました。「今後さらに増えていく耕作放棄地をなんとかしたい」という想いを持っていると言います。元々はほとんど水田の場所を畑にするので、当初の数年間は土ができないことを想定しながら、個人宅配の野菜セット販売などで、自立して食べていけるように出来たらと構想しています。中山間地で行うことで、農閑期やシカ、イノシシなどの獣害も想定されるので、加工品など、冬の稼ぎの切り口も模索しながら、中山間地域で行う農業のモデルづくりを始めようとしています。

地域に関わる卒塾生たち

 豊森なりわい塾で山村の暮らしから幸せの形を学んだ塾生たちは、卒塾を契機に新たな生き方を選択した人が多く、山村や農にも関わる暮らしや都市においても自由な暮らしを選択していることが伺えました。
 塾長の澁澤寿一(しぶさわじゅいち)さんは、「人はそれぞれ違う。幸せの形もみんな違う。自分がどこにいるのか、どこに向かうかということは、間違いなく自分の頭の中にしかない。すでにみなさんの頭の中にあるものを、どう探し出していくかという旅を、僕たちはこれからしていくのだと思います。また、何年かに一度、こうやって集まれば、その鍵を見つけるヒントを仲間からもらうことができるんだろうな、と思っています」と語りました。
 豊森なりわい塾は、来年度の第8期で10年目を迎え、4月8日(日)には募集説明会があります。地域づくりを牽引する人材が益々増えることが期待されます。(取材・文/田中敦子)


くるま座談義の様子①





当日出席できなかった卒塾生の様子も掲示物でわかるように工夫されていました。

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