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暮らしに生かす 自然のチカラ~第7回 いなかとまちの文化祭開催

2018年12月03日

長野県で馬耕を暮らしに取り入れる横山晴樹(よこやまはるき)さんと馬のビンゴ


11月24日(土)、豊田市駅T-FACE前シティプラザ、ペデストリアンデッキにて、「第7回いなかとまちの文化祭」が開催されました。
 いなかとまちの文化祭は、矢作川流域の山村部の暮らしから生まれた技術や知識、自然と共に暮らす生活の魅力を、街で暮らす方々に伝え、持続可能な社会を目指して開催しているイベントです。
 天候に恵まれ、温かい日差しのなか、会場には、竹ドームや竹を燃料として使ったボイラーで沸かす足湯、旭産の筍を材料として作ったメンマ、森林にある素材でつくる小物、薪割り体験や、地元の農家さんが直接販売する野菜やお菓子、100%ジュースなどの出展もありました。
 ステージでは、旭地区で活動する「山里合唱団こだま」の合唱や岡崎森林組合のバンド「岡森フォレスターズ」の演奏などがあり、日々の暮らしを感じる言葉が音楽にのって届いているように感じました。


五反田の棒の手


スアラスクマの竹楽器演奏


旭地区の筍を使ったメンマが新発売


竹を燃料にしたボイラーで沸かした足湯


『暮らしに生かす、自然のチカラ』


ミニシンポジウムでは、「暮らしに生かす、自然のチカラ」をテーマに、『馬の力』について長野県で馬耕(馬で田畑を耕す)をしている横山晴樹(よこやまはるき)さんと横山紀子(よこやまのりこ)さん(うまや七福)、『木の力』について、今村豊(いまむらゆたか)さん(根羽村森林組合)、『竹の力』について、森由紀夫(もりゆきお)さん(木文化研究所)、『蜜蜂の力』については西村新(にしむらしん)さん((株)こいけやクリエイト)が登壇しました。


左から、洲崎燈子さん、鈴木辰吉、西村新さん、森由紀夫さん、今村豊さん、横山晴樹さん・紀子さん


手間と馬のある暮らし


まず、横山さんから馬との暮らしについての話がありました。
「馬は草を食べるとウンチをします。それが堆肥になります。馬の堆肥は田んぼにすごく良くて、毎年収穫率が良くなっています。
 無農薬で苗を育て、馬と田んぼを耕します。全ての工程に手間をかけて、馬と一緒にやると喜びが増えます。毎日かまどでごはんを炊き、いただきますという時に幸せを嚙み締めることができる毎日です。これはウマい!と。美味しさを数値化してもいい数字がでています。僕たちは馬耕という手段をとることの幸せを、他の人たちにも伝えたい。そのためにここに来ています。都会の人が田舎に来るきっかけづくりをしています」。



木の楽しさを伝える

今村さんからは、「根羽村森林組合には製材工場があります。一般の人は柱などをただ見ても面白くないので、子どもたちが、木に触れる機会を作っています」と、木の楽しさを伝えることに重点を置いている話がありました。

美しく高性能な素材

竹を加工した灯り作りをレクチャーしている森さんは「竹は美しいし、、非常に高性能な素材です。竹を新しい視点で見直すということをしたい」と話しました。

命のサイクルを作る蜜蜂

デザイナーでありながら、なぜ蜜蜂なのかと質問された西村さんは、「発行しているフリーペーパーで、蜜蜂の特集をしたのが、蜜蜂を飼うきっかけになりました。実際に蜜蜂を中心とした命のサイクルを感じています。蜂蜜がとれるので、レストランなどと料理を開発するコラボもしています」と答えました。



竹との付き合い方

会場を訪れていた曽根原宗夫(そねはらむねお)さん(天竜川鵞流峡復活プロジェクト)は、長野県飯田市の天竜川沿いの竹林伐採の経験から「竹は、子ども達が伐採体験するのにも非常にリスクが低く、上手に付き合っていくのが大事だと思っている」というコメントがありました。


曽根原宗夫さん(天竜川鵞流峡復活プロジェクト)


まちで自然のチカラを活かした暮らしを

コーディネーターの鈴木辰吉(おいでん・さんそんセンター)は、「都市でも田舎でも、住むところに関わらず、さまざまな形で自然と向き合うことができます。「つながる」というのが、持続可能な社会のキーワードだと思います。来年2月3日(日)に足助交流館で開催するいなかとまちのくるま座ミーティングで『暮らしに生かす自然のチカラ』についてもう一度、皆さんと掘り下げて考えたいと思います」と話しました。
 洲崎燈子さん(矢作川研究所)は、「豊田というのは街から、少し行ったところに美しい川があり、広い山があり、いい環境だと思います。今日お話していただいた方たちは、それぞれのスタイルで自然と親しみ、利用して、自然の中で生きています。街中でも自然のチカラを活かした暮らしは可能だと思います。今日のイベントを考えるきっかけにしてもらえたら」と話していました。
 持続可能な社会を実現するためには、ITや省エネ技術も必要ですが、自然を生かした昔の暮らし方にヒントがあるように思いました。(田中敦子)

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