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「とよた猪肉カレー」が第5回ディスカバー農山漁村の宝に選定

2019年01月07日

安倍首相と記念撮影。左から梅村凛音(うめむらりおん)くん、安倍首相、高山竜河(たかやまりゅうが)くん、おいでん・さんそんセンター長鈴木辰吉(すずきたつよし)


「とよた里山猪肉カレー」開発、販売の取組が、内閣官房・農林水産省主催「ディスカバー農山漁村の宝」に選定されました。
 11月22日(木)、首相官邸において、選定証授与式および首相、農林水産大臣などとの交流会が開催され、商品開発チームを代表して足助高校3年の梅村凛音(うめむらりおん)くんと高山竜河(たかやまりゅうが)くん、企画をコーディネートしたおいでん・さんそんセンターから鈴木辰吉センター長が出席しました。
 安倍首相は、あいさつで次のように述べられました。「本日は、過去最高の1015件の応募の中から選ばれた方々にこうしてお集まりいただきました。うれしいことに、愛知県と福岡県からは高校生が中心となった取組が選ばれて、参加いただいています。次の時代を担う若い方々も一緒になって、地域の魅力を磨き、どんどん発信していく、本当に心強い取組が始まっています」(内閣官房HPより)
 首相のあいさつからも、この取組が選定された要因は、商品キャラクター「いのりん」のデザインや全校をあげての商品宣伝で活躍した高校生の若い力が大きかったようです。
 翌23日(金)の日本橋におけるマルシェには、㈱ワイズの山本庸司(やまもとようじ)社長、開発担当者の田中都恵(たなかくにえ)さんも合流。ここでも高校生は大活躍でした。
 「つながる」ことが新たな価値の創造や社会課題を解決し、
SDGs(持続可能な開発目標)にも貢献する好事例として評価されたといえます。
 共同開発者のカレーハウスCoCo壱番屋をフランチャイズ展開する㈱ワイズ、足助高校、獣肉処理加工施設㈱山恵の3者はもとより、商品開発会議のメンバーはじめ2万食以上の売り上げに貢献いただいた皆さんのお陰であり、心より感謝申し上げます。


選定証を授与される鈴木辰吉センター長


とよた里山猪カレー誕生物語

はじまりは社員の農業研修

2016年4月、外食チェーン店をフランチャイズ経営する㈱ワイズは、センターのマッチングにより「食材の現場を知る」農業研修を旭地区伊熊町の遊休農地で始めました。
 「社業を通じた地域貢献ができないか」との相談が寄せられたのは、研修カリキュラムを終えた同年12月でした。農業研修を通じ、獣害対策が山村地域の大きな課題となっていることを知った山本社長の妄想は、カレーのプロが作る「猪肉カレー」でした。二つ返事で全面協力を申し出たセンターがすぐに動き始めました。

重い空気の第1回商品開発会議

2017年2月、センターで開催された第1回商品開発会議には、㈱ワイズ、足助高校、㈱山恵、㈱とよた山里ホールディング、足助観光協会、足助商工会、豊田JC、豊田市農政課が集まりました。
 最少製造ロット2200食の製造、宣伝コストなど数百万円に対する助成制度は、八方手を尽くしたが見つけられませんでした。2200食をどう売り捌くか、誰がリスクを背負うかが議論されていました。空気を一変させたのは、㈱ワイズ山本社長の一言でした。
 「言い出したのは私。全て当社で負担します。皆さんの協力をお願いしたい」。「猪肉カレープロジェクト」が一気に動き出しました。

第1弾「猪肉キーマカレー」

2017年7月の「猪肉キーマカレー」の発表会に至るまでに6回に及ぶ商品開発会議が行われました。試作品の試食やパッケージデザイン、ポスターなどの宣伝戦略、プロのデザイナーと足助高校文芸部のキャラクター検討会など一つの商品が生まれるためには、膨大なエネルギーが必要であることを思い知ることになります。
 商品発表会場となった足助高校には、太田市長はじめ、来賓、多数の報道陣が詰めかけ、高校生が中心となった運営に温かい声援が寄せられました。

第2弾「猪肉和風カレー」

 第2弾「猪肉和風カレー」は、実は「キーマカレー」の検討段階から「ゴロッとした肉感のあるカレーを」という商品開発会議での意見を踏まえ、試作や準備が進められていました。「キーマカレー」への市場の反応を良好と認め、2018年4月と5月、2回の商品開発会議を経て、6月には商品発表会が開催されました。
 2019年度からスタートする足助高校の「観光ビジネス類型」を見据えた課外授業「地域に学ぶ~ジビエを通じたいのちの授業」と抱き合わせて行われた商品発表会も、高校生の活躍が目立っていました。
「猪肉カレー」は2018年12月までに3万7900食が製造され、2万1000食が販売されました。

ディスカバー農山漁村の 宝に選定

この一連の取組を、第5回ディスカバー農山漁村の宝に応募したところ、選定地区に選ばれることとなりました。
 選定証授与式、首相などとの交流の場においても、2人の高校生の存在は際立っていました。首相と話した内容も忘れるほど緊張していたセンター長とは対照的に、2人の高校生はにこやかに談笑し、首相と握手を交わしていました。 
 このプロジェクトがなければ出会うこともなかった3者がセンターの仲介でつながり、それぞれが抱える課題を解決し、地域特産品としての新たな価値と経済循環を生みました。
 そして、山里の豊かな食文化「ジビエ」の振興にも大きく貢献しました。一人では解決できないことが『つながる』ことで解決できる。センター自慢のマッチング事例となりました。(坂部友隆)


首相と握手する高校生


㈱ワイズ、足助高校、㈱山恵の3者とおいでん・さんそんセンターで太田稔彦豊田市長に報告に行った


授与式の翌日は、日本橋で行われたマルシェで


梅村凛音くんがデザインしたキャラクター「いのりん」

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