おいでんさんそんSHOWピックアップ記事

『お金<自然・人とのつながり』な働き方って!?

2018年06月04日


多様な「はたらく」と「暮らす」を体感しよう!
見学ツアー開催

都会では会社に勤め仕事を効率よくこなし、余暇はプライベートと家庭を充実させるライフスタイルが当たり前となっています。一方、豊田の山村では、豊かな自然と人の繋がりの中から生みだされる新しい働き方・暮らし方が始まっています。今回、参加者にそのうごめきを肌で感じていただきつつ、ミライの「はたらく」と「暮らす」はどんな姿か、話しあっていただきました。その一日の様子をご紹介します。
 

つくラッセルで見学ツアー

4月25日、旭地区にある旧築羽小学校を活用した「人材創造拠点つくラッセル」を会場に、多様な「はたらく」と「暮らす」を体感しよう!見学ツアーを開催しました。おいでん・さんそんセンター、愛知県交流居住センター、(株)オカムラの共催で、日頃の生活と仕事について問題意識を持つ方や、CSRや人材育成を検討されている企業の方などを募り、16人の方に参加いただきました。企業の役員や社員、個人事業主、起業をめざす若者、田舎への移住希望者など、様々な立場の方々にお集まりいただきました。

「稼ぎ」でなく「暮らし」

午前の第1部では、2011年に旭地区へ家族で移住し、「つくラッセル」の代表機関である(株)M-easyの戸田友介(とだゆうすけ)さんに講話いただきました。 


自身の移住と地域との関わりについて話す戸田さん

2009年に旭地区で始まった官民学連携「若者よ田舎を目指そうプロジェクト」事業の受け皿になったことが移住のきっかけだったこと、有機・無農薬による農業経営ができる人材を育てるのがプロジェクトの目的だったが、「お金を稼ぐ」発想から入ることで様々な問題が起き、事業が立ち行かなくなったこと、そこから、「稼ぎ」でなく「暮らし」を第一にする感覚に変化したこと、そして、「地域の命運と自分の人生を重ねて生きるということが心地よく、地元になくてはならない存在になれた時、稼ぎがついてくる」と気付いた時、プロジェクトが好転し始めたことを語っていただきました。 
 また、昨今地域に若い移住者が増加し子どもが増えている現象や、戸田さん自身がもつ百の生業についてお話しいただきました。そして、廃校を活用した「つくラッセル」を始動させた経緯のこと、今後つくラッセルでは、地域の子育て中の女性や高齢者がテレワークにより都市部の企業の仕事を行う働き方に挑戦していく計画があることを紹介いただきました。

企業ファームの効果

午後の第2部は、都市部企業が山村地域で農業などを通じた社員研修をする事業「我が社の元気ファーム」を企画運営する(株)ジオコス代表の伊藤秀一(いとうしゅういち)さんに登壇いただきました。元気ファームを導入した企業の若手社員が、自然の中でおこなう農作業や住民交流をとおし、みるみるヤル気を取り戻す姿、社員同士のコミュニケーションが一段と高まり社内の活性化に繋がった事例など、多くの効果があがっているそうです。
 また、企業CSRや学生インターンシップのフィールド先を、豊富な自然資源や真の自治の営みが芽生える山村地域でおこないたいというニーズが近年高まっていることも紹介いただきました。

「はたらく」と「暮らす」を
考える 

第3部は、愛知県交流居住センターの加藤栄司(かとうえいじ)さんの進行で意見交換会を行いました。
 まずは、参加者一人ひとりが感じているこれからの「はたらく」と「暮らす」について思いを巡らせ、そのあと5つのグループごとで意見が交わされました。
 今日のゲストの話題や、日頃の仕事で感じているモヤモヤ、つくラッセルのサテライトオフィスの活用アイデアなど、それぞれの思いが交錯する盛り上がりある時間となりました。
 参加者からは、「お金があることだけでない生き方をもう一度考えてみたい」、「自然や地域との関わりをもっと仕事に繋げたい」、「家族や仲間との時間を大切に暮らしながら働きたい」といった意見が多く出ていました。単にお金やモノの豊かさを追い求めることだけでない、精神的な豊かさの価値について共有することができました。

自分らしい生き方
幸せへのヒントに

今回参加いただいた皆さまには、食やエネルギーなど生活のベースを自給しながら、ICTなど技術を活かし多様に働く「現代的な農的暮らし」の一端を体感いただきました。
 山村地域に芽生える古いようで新しい働き方・暮らし方は、十人十色の「自分らしい生き方、幸せの形」のヒントになったものと思います。(坂部友隆)


「我が社の元気ファーム」の説明をする


意見交換会では、積極的な発言があった


グループワークの様子


グループワークの様子


昼食は、地元在住のイタリアンシェフの料理を味わった

#