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早稲田大学国内インターンシップ~山村で見つけた幸せの選択肢

2018年09月06日


8月4日(土)から10日(金)、早稲田大学・国際学生寮WISHに入居する学生6人が、豊田市に滞在。寮を運営する早稲田大学レジデンスセンター企画の「国内インターンシップ研修プログラム」に参加しました。都市と山村を併せ持つ豊田市の先進的な取組を学生に学んでもらおうと、同大学、市企画課、おいでん・さんそんセンター、研修プログラム全体をコーディネートした㈱M-easyが連携し、実施に
至りました。

グローバル人材を地方で育てる

 東京・中野にある国際学生寮WISHは、早稲田がグローバルリーダー育成の新たな拠点として、2014年に開設。約900人の日本人学生と留学生が同居し、学生の成長を促すプログラムや留学生との交流が盛んに行われる新しいスタイルの学生寮として注目を集めています。
 「早稲田の学生の7割は首都圏出身のため、在学中に地方の暮らしや、地域で起業する人など多様なあり方に触れてほしい。学業以外の経験値の高い、人間的に魅力ある人材を育てようと、全国で地域連携を進めています」とレジデンスセンターでプログラムを担当する関口貴仁(せきぐちたかひと)さんは話します。
 今回参加した学生は、引率の4年生以外は全員1年生で、うち2人は台湾の留学生。皆さん「車の街での田舎体験」という意外性に惹かれて応募を決めたそうです。 

先進モビリティと間伐体験 

 初日は、都市部のとよたエコフルタウンとトヨタ会館で、最先端技術・モビリティを体感し、夜は、すげの里でミライの職業訓練校(※)の受講生と交流しました。
 2日目は旭地区のつくラッセル(旧築羽小学校)を拠点とした山村部のプログラムです。当センター長の鈴木からは、都市と山村が抱える課題とセンターの取組、山村起業などの事例について学びました。
 森林ボランティアグループ「旭高原山楽会」の指導による間伐体験では、森林問題の実状や間伐の効果を肌で感じ取っていました。


旭地区での間伐体験の様子 

ボランティアを通じた学び

 3日目からは、おいでん・さんそんセンター・セカンドスクール部会が主催する「山っ子クラブ」にスタッフとしてボランティア参加しました。
 セカンドスクールは、市内の小学生が山村体験を通じて生きる力を育むプログラム。29人の子どもたちと共に、3日間を過ごしました。
 学生の皆さんは、リーダーとして自由時間の遊び相手、肝試しの脅し役、ドラム缶風呂の見張り役などになっていました。
 いたずらを仕掛けてくる子どもに対し、どこまで許容すれば良いか戸惑っている学生もいれば、お気に入りの学生にべったりの子もいました。
 学生も子どもたちも、他者を受け入れ、見守り、交流するなかで学んだ3日間でした。決まったカリキュラムがない自由さや、子どもの自主性を尊重する山っ子流の教育スタイルは、学生たちにとって新鮮な体験だったようです

また豊田に戻って来たい 

 最終日には、全体の振り返りがありました。「何とかしようという気持ちが、ここの人たちには共通してあって、その力が人を繋げているのだと思う」、「競争しあうだけでないスピード感、呼吸の仕方を知ることができ、とても楽になった」、「自分に合う生き方は何か、探す機会を与えてもらった」、「苦しくなった時には、豊田に帰って来たい。自分にもう一つ選択肢があることは幸せなことだと感じた」と
次々に想いが溢れて、涙する学生もいました。
 暮らしを大切にする人たちとの出会い、山っ子クラブの子どもたちとの関係、豊かな自然環境に触れる生活が、それぞれに自らの素直な感情に向き合う機会となったようです。
 受入れ側としても学生たちの反応を通して、山村の持つ価値について改めて確認することができました。
 彼らの学生生活はまだ始ったばかり。今回の経験が成長の糧なれば幸いです。また、これからも早稲田大学との連携を継続し、深めていければと思います。
(坂部友隆)


流しそうめんの様子


山っこクラブの参加者とスタッフの集合写真


つくラッセルの玄関にあるソファで、男子チーム


どもたちと囲む食卓


困るくらい(?)大人気


ドラム缶でお風呂


最終日、振り返りでは、それぞれの感想を共有した


活動の拠点になったつくラッセルの前で

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