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千年持続学校 ~小屋改修×自然エネルギー講座開設会議~

8月9日
豊田市太田町で行われている、「千年持続学校」の会議へ参加してきました。
田舎で暮らすという憧れはあっても、そのきっかけがつかめない。誰に相談していいかわからない。地域の人とうまくやれるか。そういった不安を、同じ目的をもった仲間とともに話し合い、学びながら地域に接していくことができたら、といった思いで話し合いが行われました。

小屋改修講座開設

千年持続学校の「住まい作り講座」により建設されている母屋(千年庵)の上棟式が2013年6月30日に終わり、その隣に建っている小屋の改修が今回の講座プログラム。
この小屋は主にトイレや風呂など、水廻りが集まる予定になっており、今後、壁の改修、外装内装工事、設備工事を行います。
当日は千年持続学校校長 高野雅夫氏(名古屋大学大学院環境学研究科准教授)や、建築士 市川真奈美氏、大工 河合定泉氏・高山忠男氏、左官 高山昌大氏、住居予定のSさん家族などが太田町「福蔵寺」に集まり、新講座開設に当たっての話し合いが行われました。
ねらいとしては、豊田市中山間地への移住促進、自然エネルギーで暮らす技術を学ぶ、中山間地で暮らすことのイメージの具体化、地域との結びつきをつくる、ということ。
話し合いをし、実際に小屋を見に行ってみました。

小屋見学

土壁は剥がれ、柱は傷み、基礎は不安で、間口は狭い。小屋を実際に目にして、建築士・左官・大工の話し合いが行われます。やはり図面で見るのと実際に見るのとでは違い、悩むところも見られましたが、そこは専門家、応用策がどんどん出てきて、みなさん楽しそうに話し合われます。夢が具現化していく過程に、傍で見ている私までわくわくしてきます。

改修は、壊れた土壁を直す作業からはじまります。すべて地元のものを使うため、「あそこの土はどうだ、あそこの竹はまだ若いからだめだ。」などの言葉も飛び交います。竹を切り、割り、編み、土を練り、塗る。昔はひとつの集落に大工や左官、鍛冶屋などが揃っていたと言います。きっと、こんな話し合いが行われていたのでしょう。

その道50年のプロフェッショナルの地元大工や左官に、「今ではもうやらない・時間も費用もかかるし大手メーカーの技術のほうが発達している」と言われながらも、あえてその技術を若い人たちに伝えてくれ、それを学びに来る若者たちを受け入れる地域の人たち。街ではなかなか見られない「結」の心が感じられました。(安藤)

千年持続学校とは・・・自然エネルギー(地熱・独立型太陽光発電〈オフグリッド・ソーラー〉・バイオガストイレ・薪釜による風呂・給水設備・浸透法による排水設備・ロケットストーブなど)を100%活用し、昔ながらの大工技術を学ぶ、「エコでおしゃれな里山暮らし」を体現するための講座です。受講料5万円×20名=100万円を建設資金として(現代版の〈講〉)、受講生は自然エネルギーや大工技術を学びながら家を作り(現代版の〈結〉)、完成した家には、地元と話し合いを経て、移住を希望する受講生の中から住み手を決定するという取り組み。
千年持続学校ブログhttp://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/1566281/1578063
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