〜稲武のマイホ-ムで語る。定住のアレコレ本音ト―ク!〜
11月25日(土)
稲武のいなか暮らし博覧会、第2弾は移住者のお宅訪問です。
前回はパスまちサロン会で、稲武の子育て環境や地域の事が良く分かったたので、今回も乞うご期待です。
まずは、どんぐり工房に集合し、大野瀬町にお住まいの加藤佐和子さん宅へ。
ところが一部通行止めの為に、一度岐阜県恵那市上矢作町に出て迂回、帰りも長野県の根羽村に出て帰るという、正に愛知のチベット稲武を実感するドライブでした。
しかし、加藤さんがお住まいの梨野地区の景観の素晴らしさには心が奪われる程でした。
梨野集落の戸数は10世帯。
集落の景観の美しさは、長年そこに暮らす人々の手が加わって作り上げられてきたものです。
加藤さんご夫妻は長久手市にお住まいでしたが、稲武の帰農者滞在施設(※1)を利用して、農業体験をしながら移住する為の借家を探しておられましたが、なかなか希望するような物件に巡り逢わず、農作業で訪れた梨野集落の景観に魅了され、
「家を建てるなら土地があるぞ」と、大家さんも快く受入れて貰った事から、何とか成るかと家を建てちゃったそうです。


夫婦2人だけなので、コンパクトで使い勝手の良さそうな木のお家です。
薪ストーブがあり、断熱は冬の稲武の寒さに耐えれるようにしっかりとされています。
またソーラー発電を備えていて、日当りが良いので、電気は充分に発電しているそうです。
ご主人の篤幸さんは元公務員、今は自分の畑もしながら、地域の「農事組合法人 大野瀬温」(※2)でも働いていらっしゃいます。奥さんの佐和子さんの方が元々農業に興味があったそうで、営農部長?として様々な作物の栽培に取り組まれているそう。
篤幸さんも今年から卵を採る為に名古屋コーチンの養鶏を始めたり、ヘボを飼い始めたり、山里暮らしを楽しまれているようです。
大野瀬町の美しさは「美しい大野瀬町の四季」(※3)のHPで紹介されているので、ご覧下さい。
(※1)帰農者滞在施設
(※2)農事組合法人 大野瀬温
(※3)「美しい大野瀬町の四季」


一旦、稲武の町に戻って、末広屋さんの「八(すえひろ)うどん」で昼食です。
一日限定8食の「八うどん」ですが、今日は無理を言って参加者全員分予約して作って頂きました。
末永い幸せを願って、長さ88cmもある幅の広い一本麺です。
ツルツルモチモチの食感で、ミニ天丼がセットになっていて、稲武名物の一品です。


次に向かったのが、桑原町にお住まいの深見清佳さん宅。
清佳さんはお隣の設楽町でお務めしていた頃、ご主人と出会われて結婚。
さて、どこの住もうかと思案して、ご自身の仕事やご主人の仕事、通勤や暮らしの利便性から、稲武地区の桑原町にある市営住宅に住まわれました。
桑原町は稲武地区の中でも稲武町と並んで、町の中心部にあり、便利でコンパクトに何でもある地域だそうです。
ご主人は奥さんの勧めで、消防団や商工会にも入り、入ってみればこれが楽しくて、地域活動にどっぷりハマり込んでしまったそうです。
子どもが成長するにつれて、勤めに出るのでは無くご主人の仕事を手伝えば、子どもが学校から帰って来ても迎えられると考えられたそうです。
ご主人の友和さんは工務店を経営されており、奥さんの清佳さんも建築士やインテリアコーディネーターの資格を取って、住まい方アドバイザーとして活躍されています。
なので、ご自宅も自分達で設計されたそうです。
築10年という事ですが、まるでモデルハウスのような素敵なお宅です。
薪ストーブのあるリビング、ご家族がゴロゴロとくつろぐ畳の部屋にはハンモックも掛かり、明るく作業のしやすそうな台所、浴室につながる洗濯機置き場もランドリールームとして、アイロンがけや収納もバッチリ…と、言い出せばキリがありません。



新築はモチロン、古民家再生やリフォームもされるそうなので、もしご希望の方があれば、深見工務店(※4)までお気軽にご相談下さいとの事でした。
(※4)深見工務店
最後に、黒田町にある築80年の空き家見学をしました。
5DKの平屋ですが、浴室への導線やトイレなど水回りが変則的な物件です。
先程お邪魔した深見清佳さんにご同行頂き、
住まい方アドバイザーとして何処をどんな風に手を入れると住みやすくなるかをご教授頂きました。

プロの意見を聞きながら、空き家見学をすると、頷ける点が多々あり、参加者の皆さんも参考になったようです。(西田)