2019.12.07

「しきしま♡ときめきプラン2020」策定に向けた講演会・公開討論会

12月7日(土)
「しきしま♡ときめきプラン2020」策定に向けた講演会・公開討論会が行われました。
旭地区敷島自治区では、2010年から、地域の将来像を皆んなで共有し、効果的にまちづくりを進めるための「5ヵ年行動計画」を定めて地域課題の解決に取り組んでいます。おいでん・さんそんセンターは、アンケートや、計画づくりに側面から支援してきました。
今年が「行動計画」の見直しの年にあたり、「新たなステップへの挑戦」として、3つの重点プロジェクトが提起され、足助病院名誉院長早川富博氏の基調講演「支え合いによる幸せな暮らしと農村の未来」に続き、中学生から高齢者までの12名が本音の討論を交わし、70名余が傍聴しました。
重点プロジェクトは、地域課題解決会社を作る「支え合い社会創造プロジェクト」、押井の里の「自給家族」を、新たに2つ作り自治区の全農地を保全する「自給家族による農地保全プロジェクト」、人口減少、小数社会化を正面から受け止め、地域行事や組織を再編する「未来への構造改革プロジェクト」の3つ。
いずれも、大胆な提起とあって、討論は白熱しました。若者世代として参加した浅野陽介さんの、「地域行事の見直し、組織の再編を言うと、後ろ向きに捉われがちだが、限られた時間の中で、無駄を削ぎ、幸せな暮らしを実現するために大切な時間に振り向けると考えると、見直しに前向きになれる。」(意訳)の発言に一同納得。
圧巻は、中学3年生の松井春薫さんの「大人たちは私たち子どもに、地域に学び将来の夢を語れと言うので、皆んな大人しくやっているが、旭に残ろう、戻ってこようと言う同級生はいない。私たち子どもの提案が一つでも実現したことがあるでしょうか。」(意訳)の発言に、会場は一瞬沈黙し、やがて大きなどよめきに変わりました。
スウェーデンの少女グレタさんの気候変動に関する国連演説を思わせる、大人たちへの怒りとも受け取れるこの勇気ある発言に、私たち大人は、真摯に向き合い、応えていかなければならないと思いました。(鈴木辰吉)