【開催レポート】[いなか暮らし博覧会21]田舎が最先端!? 愛知のチベットで働き方を考える

~自動車シート工場見学とペンケースワークショップ体験付~
11月18日(土)
トヨタケ工業株式会社は自動車シートの製造等をされる会社ですが、愛知県の中山間地進出事業の第一号として豊田市稲武地区に本社を構えています。
少量多品種・高度な縫製技術・対応の早さは、機械化が難しく海外生産ができない国内製造の強みです。
高級な車種や水素自動車「MIRAI」の自動車シート、近鉄の観光特急「しまかぜ」のプレミアム電動リクライニングシートなど難しいモノほど、トヨタケ工業の出番です。
中山間地にそんなクリエイティブな会社があるのか?と驚きますが、平成の大合併で豊田市になった稲武地区は、自然の豊かさと交通の利便性を備えており、中山間地の雇用促進にも大きく寄与しています。
片や中山間地では人口減少は進み、事業継続の為に人材を確保するには雇用募集活動だけでは無く、稲武での暮らしを体験する企画を打つ必要を感じ「OPEN INABU実行委員会」を立ち上げられました。
また、稲武で楽しみながら仕事をする働き方革命を提唱する「INABU BASE PROJECT」も展開されています。
社長の横田さんから、そう言った経緯や「OPEN INABU」の活動内容、「INABU BASE PROJECT」についてレクチャー頂きました。
昨年度の稲武地区の新成人は19人で、皆素晴らしい若者ですが、稲武には高校が無いので、高校生になると地域外に出て行ってしまって、就職も外に出て行ってしまう。
何とか、地域出身者にも戻って来て貰いたいし、田舎の良さを求める移住者にも入ってきて貰いたいと話されていました。
個人的に面白かったのは、最近はワークショップや小学生の見学なども増えて、お子さんに「整理整頓」を教えた時の手書きスライドが印象的でした。
工場の中も整理整頓がされ、無駄の無い作業手順や導線が整えられている会社ならではの説明で、参考になりました。
さすがは「ものづくり」をする会社ですね。
座学の後は、工場見学とミシンを使ってのペンケースづくりのワークショップです。
社員の黒柳さんにミシンの使い方を教えて頂き、最初はおっかなびっくり。
その内、面白くなって2個3個と作り出し、なかなか作業が終わりませんでした。
最後にデモンストレーションで、複数のパーツを重ねて立体的に縫製するのを見せて頂きました。
簡単に縫っているように見えますが、凄い技術です。
最後に昼食を食べながら、参加者との懇談会を行いました。(西田)
「トヨタケ工業株式会社」のHPはコチラ
「INABU BASE PROJECT」のHPはコチラ