稲武
2016.08.05

県内擁護施設高校生大交流会に参加しました。

8/2(火)
愛知県の児童擁護施設に入所している高校生大交流会に、稲武の家具工房first-handの松島夫妻が登場。
「働くということ」についての講話をするということで、オブザーバーで参加させていただきました。

first-handのコンセプトは「国産材を使う」「やさしさと家族」。主張するのではなく、家族の真ん中にある家具を作ろうと思いながら、日々家具を作っているそうです。
最近では「ヒトトキ」というカフェを土日にオープンしています。それに続き、「人と木をつなげるプロジェクト」も発足。

企業に就職するのではなく、個人で働くということ。
それは自己責任の世界であり、常に腕を磨き続けないといけません。でも仕事が生活の一部になっているので、やめたいと思うことはないそうで。

彼らは子育てをするのにあたって、自然が豊かな稲武に移住してきました。
これが転機になります。
稲武の周辺の森の現状を知り、森を生き返らせることができるような仕事ができないだろうかと思うようになったのです。

周平さんは高校生の時に「地球環境のためになること」を将来したいと考えていました。
でも進学や就職など様々な経験の中で挫折を経験。
偶然が重なり木工にたどり着き、大好きになってやっているけれど、果たしてこれがやりたかったことだろうか?という疑問があったそうです。

でも気付いてしまいました。
今やっている活動って、環境を良くしよう、という活動になっている。
「生き方」を大切にしていたら、ちゃんと自分のやりたかったことができている。

・・・「働く」とは「どう生きるのか」と問い続けること。
「○○の職業につく」のではなく、その仕事で何ができるのか考え続け、動き続けること。

これから社会へ歩き出す高校生らに、first-handの二人からのメッセージがしっかり届きますように。
(小黒)