市外
2017.10.28

「ミライの職業訓練校」の第3回講座 開催

10月28日(土)〜29日(日)
地域スモールビジネス研究会が主催する「ミライの職業訓練校」の第3回講座が開催されました。今回は、受講生7人と、高野校長はじめスタッフ7人で、お隣の恵那市串原へ。一泊二日の合宿で、先進的な移住定住の取りくみ、移住者の新たな働きかた・暮らしかたを学びました。

その先進地を引っ張っているのは、奥矢作移住定住促進協議会(NPO法人奥矢作森林塾)の大島会長。きっかけは、2000年に起こった恵南豪雨災害(東海豪雨)。土砂とともに流木35,000m3が矢作ダムに流れ込み、山林の荒廃を目の当りにしたこと。そこから、串原のことすべてに関わって、地域を持続させていく覚悟を決めた。2006年にNPOを立上げ、「みんなでやろまいか!空き家ゼロ」を合言葉に、移住促進をすすめた結果、10年で25世帯が移住。いまでは人口減少に歯止めがかかったそう。その秘策は、古民家リフォーム塾の仕組みをつかって、移住者と住民を有効にマッチングしていること、と教えていただきました。空き家の家主交渉も、大島さん自らが先頭に立ち推しすすめてきた。「空き家ゼロ」の目標も達成。
ほかにも宅地造成や就農支援、森づくり施業、炭焼きなど多くの事業を、仲間たちとチャレンジされている。中でもイベントは主力で、「交流から移住へ」つなげるべく、春から秋まで休みなく仕掛けている。と、お話しいただきました。

現地視察では、最初にリフォーム塾はじめた「結の炭家」の見学と、塾生移住者の第1号 坂口さんのお話を伺いました。坂口さんは、リフォーム塾で串原の人たちの温かさに触れ、気がつけば移住を決めていたそう。今では自治会長を務めるほど地域の信頼をえている。大工仕事や有機農業、山仕事も覚え、串原の「助け合いの精神、結の精神」を肌で感じながら、忙しくも充実した日々を送っているそうです。

そして、最近京都府から移住し「サトノエキカフェ(串原郷土資料館)」を開業された藤本夫妻のお話も。大阪の移住セミナーで岐阜県ブースに立寄り、岐阜の候補先に通ったことがきっかけ。串原を訪問したとき大島さんから、「リフォーム塾で直した資料館をつかってくれる人がいない。よかったらやらない?」と、誘われたのがご縁で、移住しお店をスタートされたそう。雪が降らない田舎、というのも決め手になったそうです。
そのほか、奥矢作森林塾の遠山さんにアテンドいただき、矢作ダムの放水、串原温泉ささゆりの湯などを見学しました。

また、受講生とスタッフで仕事や生活の悩み、新たにチャレンジを始めたことなど、最近のモヤモヤや、その変化について共有しました。振り返りでは受講生から、「教育者として田舎でやれることが見えてきた気がする」「大島さんの話をきいて自分にできることは何なのか、考えが深まった」といった意見があり、有意義な合宿になったことがうかがえました。
わたし自身、お隣村にこのような先進地があることを知りませんでした。県境を挟みますが、同じ矢作川流域ではひとつながり。今後、お互いの知見を活かしあい、よりよい地域づくりを進めていけるといいですね。お世話になった串原のみなさま、ありがとうございました。
(坂部)