10月18日(水)
16日(月)から旭地区の各地で行われていた名古屋大学大学院国際開発研究科の学生による実地研修。今日が最終日でした。

木浦は、午前は敷島会館での空き家グループのインタビュー、午後は、農家民宿ちんちゃん亭のインタビューに同行しました。
空き家グループは、入居者の入っている家の家主にインタビューをしていました。昨日、インタビューを行った移住者の家主さんだったこともあり、学生のみなさんはより深く家主・移住者・空き家について理解したようです。



インタビュー終了後に、家主さんから学生のみなさんに、「なぜ、空き家について研究しているのか」と質問がありました。学生の答えは次の通りです。
トンガは、自国の経済的な貧しさから人口の66%が国外に住み、国に送金している。規模は違うけれど日本の空き家問題にも通じることがあるそうです。ペルーでは山間地から都市部へ若者が流出し、ゴーストタウン化。犯罪やテロリストのアジトになり、日本がどのように同様の課題に立ち向かっているか興味があるそう。アフガニスタンも、仕事の機会や高い教育が受けられないために、田舎から町へ人口が流出。主要産業が農業なこともあり、このまま流出が続くと経済的にも打撃になるので、日本の例に学びたいということでした。
この3日間、旭地区で学生のみなさんはかけがえのない学びを得られたようです。
おいでん・さんそんセンターにとって(おそらくインタビューを受けた皆さんにとっても)、なぜ留学生のみなさんが豊田市の山間地で調査をするのか、各国はどのような状況かを知る貴重な機会になりました。
今回のように「受け入れた」だけでなく「受け取るものがある」、give&takeの関係は、外からの方が中山間地に関わる際に、大切なポイントではないでしょうか。
学生のみなさんはインタビューが終わってこれからが勝負!
11月16日(木)には、旭交流館で今回のインタビューをまとめたプレゼンテーションが行われます。どんな意見が聞けるのかとても楽しみです。
最後に、今回の調査にご協力いただきましたすべての地域のみなさんに感謝申し上げます。そして名古屋大学のみなさん、お疲れさまでした!(木浦幸加)