「なんか山村に通っちゃうのよねシンポジウム」実施報告

開催日:2025年3月16日(日)
開催時間:13:00~15:00
会場:スカイホール豊田 大会議室
参加者数:31名(会場:25名、オンライン:6名)
シンポジウム概要
「なんか山村に通っちゃうのよねシンポジウム」は、企業や団体が地域社会、特に山村地域にどのように関わり、どんなメリットや意味を見出しているのかを共有し合う場として開催されました。参加者は、各団体の活動内容を知るだけでなく、地域との繋がりがどのように企業や個人に影響を与えているのか、継続して関わるうちに地域に起きた有形無形の変化について深く考えるきっかけになりました。
本シンポジウムでは、以下の企業・団体からの事例発表がありました。
株式会社ワイズ
食材がどのようにできているか飲食業に携わる社員の研修の場として旭地区の遊休農地で米や野菜づくりを行なう。そこから古民家を構えて地域・人・他団体とのつながりが深まっていった経緯や、高齢化や獣害といった地域課題に向き合いながら他団体と連携してハラペーニョを活かした商品開発などに発展した事例。
株式会社平針スイミングスクール
まだ山村交流などが活発でない25年前から始めた「青空スクール」。アスファルトの下に土があることを知らない都会の子どもたちと、自然・農・人のつながりと営みにあふれた下山地区に通い続け、里山をテーマパークに位置づけて、楽しみながら人間教育と地域活性化に貢献してきた事例。
BURUPON
町の人々が楽しみながら足助地区の山間地域に足を運び、地域の人々と協力して休耕田を復活させる市民団体の活動。共に汗を流し、教え・教わることで地域住民との絆が育まれ、関係人口から「町の人と山村をつなげる」ハブの役割を担う存在となると同時に、参加者たちの第三のふるさとづくりになっている事例。
株式会社ナルセコーポレーション
建設業で木材を利用することから、創立100周年を記念して矢作川源流の森への恩返しとして始めた稲武地区の森林整備。地域の声を聴きながら草刈り、お祭りにも継続して参加するうちに、参加する仲間が増え、地域との縁が生まれていくこと、同時に地域に愛される企業としての価値を向上させた事例。
トークセッション
各団体の発表後、ファシリテーター戸田友介氏と発表者のトークセッションが行われました。実際の活動で感じたことや失敗談などもお聞きでき、単発のイベントでは味わえない地域との関わりや、持続可能な社会貢献を考えるヒントが多く語られました。
結論と今後の展望
シンポジウムを通じて、企業、団体の皆さんから「なんか山村に通っちゃう」きっかけと実績、効果が発表されました。
地域活性化や社会貢献活動として「何をするのか」の意義もさることながら、「企業」「団体」「地域」の一人ひとりの顔がみえて、名前を呼びあえる交流があたたかい関係性を構築されることで、双方にとって深い学びや成長が得られたことが語られました。
地域と企業のより良い関係構築に向けて、今後も継続的な取り組みが期待されます。


