とよたの山里応援隊「登録者向け説明会」開催報告
〈開催日〉3月23日(日)10時~12時
〈開催場所〉豊田市役所足助支所 会議室
〈参加者〉とよたの山里応援隊登録者 13名
〈内 容〉(1)とよたの山里応援隊の趣旨や活動内容のご説明
(2)有識者から集落活動に関するお話
講師:名古屋大学大学院 高野 雅夫教授
(3)応援隊実践者と受け入れ集落のお話 など

初夏の集落活動の本格化に向け、「とよたの山里応援隊」では登録者を対象に説明会を開催しました。今回の説明会では、登録制度や活動事例、集落での心得などを詳しくお伝えしました。
制度説明では、単なる作業の支援にとどまらず、受け入れ集落と新たな関係を築くことを目指している点を強調しました。また、豊田市社会福祉協議会さまにもご協力いただき、ボランティア保険について詳しくご説明していただきました。参加者からは多くの質問が寄せられ、活動への理解を深める場となりました。



後半では、名古屋大学大学院の高野教授をお招きし、「田舎の集落はどういうところか?」をテーマに講演いただきました。里山の現状や将来の人口推計、移住者の増加、集落の成り立ちについてのお話に加え、集落が外部の方を迎え入れる難しさや葛藤についても触れていただきました。ボランティアとして地域の方々と「遠い親戚のような関係」を築き、何度も足を運んで仲良くなってほしいというメッセージが印象的でした。
続く事例紹介では、足助地区・沢ノ堂町の高木自治会長をお招きし、地域の現状や応援隊制度の活用についてお話しいただきました。世帯数15戸、人口22人(うち14人が75歳以上)の沢ノ堂町では、「草刈りの担い手が減り、困っていたところに応援隊制度を知り、応募した」とのこと。「来てくださる方々は皆さん良い人ばかりで、本当にありがたい」と感謝の言葉をいただきました。 また、昨年から応援隊に参加されている市内在住の山田さまにも、ご自身の体験をお話しいただきました。「定年を前に体を動かす場が欲しかった。山里なら全力で草刈りできると思った」という動機や、「作業は疲れるが、終わった後は気持ちがいい。休憩中に地域の方々と雑談するのも楽しい」と、活動の魅力を語ってくださいました。


最後にはグループトークを行い、参加者同士で動機や感想を共有しました。「活動の機会を増やしてほしい」「草刈り以外の里山ならではの手伝いがあると良い」といった前向きな意見も多く寄せられました。


ご参加いただいた皆さま、長時間にわたりありがとうございました。4月から始まる次年度の活動でも、皆さまの活躍を期待しております。