総勢70名が力を合わせ5トンの荷物を3時間で搬出〜道慈自治区千洗町で「空き家片付け大作戦」

12月12日(日)小原地区千洗町にて「空き家片付け大作戦」が開催されました。今回のイベントは、道慈自治区・小原地区定住推進委員会が主体となって企画し、おいでん・さんそんセンターは自治区よりご依頼を受け、ボランティアの募集とチラシ作成などの告知、当日のサポートを担当しました。

小原支所から車を5分程走らせた山間に道慈自治区千洗町があります。道慈自治区は100世帯260人、そのうち千洗町には15世帯43人が暮らしています。高齢化率は小原全体41%に対し千洗町44%です。道慈自治区での空き家片付けは今回が初めて。人口減少、高齢化が進む地域の未来を明るくしようと移住者や関係人口の拡大に取り組んでいる地域の一つです。

老朽化の進んだ空き家を70名で片付け

今回の片付け物件には母屋、蔵、古い納屋、農機具小屋の建物がありました。7年前から空き家となっていた今回の物件は、老朽化が進んでおり、雨漏りにより一部の柱が腐り、床は抜け、階段は破損していました。家主さんも事前に片付けをしていましたが、大量の荷物があり、撤去には、多くの人手を必要とする物件でした。

今回の参加者は、道慈自治区千洗町の住民、他地区から駆け付けて下さった「おばらまちづくり応援隊」、中京大学準硬式野球部1年生20名、小原支所、おいでん・さんそんセンタースタッフの総勢70名の大部隊となりました。

9時から開始して3時間。昼までにすべての荷物が運び出され、あっという間に荷物の山が庭に積み上げられました。家具やふとん、タオルや衣類、思い出深いアルバムや手紙、昔のおひなさまなど、山になった荷物を『燃やすゴミ』、『金属』、『埋めるゴミ』に分別し、次々と袋に詰め込んでいきました。
 多くの方の手で作業は順調に進み、予定より早く荷物は片付きました。お昼休憩の昼食は、味ご飯、地域の方が手作りの温かい豚汁などご用意してくださり、参加者一同で頂きました。その後、搬出など全ての作業が終わったのが15時でした。

物が溢れ、時が止まっていた家は、物がなくなりすっきりとして、外からの光が入り、静かに次の家主を待っているようでした。こちらの家は既に新しい家主の方が入居する予定です。現在の家主さんは「みなさんのご協力のおかげで短時間で荷物を撤去する事ができました」と喜んでいました。



学生ボランティアが大活躍

今回、センターのコーディネートで参加された中京大学準硬式野球部のみなさんが大活躍していました。

庭から梯子を掛け、1階部分の屋根に登り、2階の窓から出したたくさんの荷物を下ろしたり、畳などの重い荷物を運んだりしてくれました。地域の方は「若い人がいるだけで元気がもらえる」と話していました。

学生の方のアンケートには「地域住民の方からたくさんの感謝の言葉をいただき、やりがいを感じることができました」、「今後も様々なボランティア活動に積極的に取り組んでいきたいです」と書かれていました。今回の活動が次へのボランティア活動の意欲につながっていることに胸が熱くなりました。学生のみなさんありがとうございました。若い力が地域には必要だと感じました。



物との付き合い方に思いをはせる

私は、今回はじめて空き家片付けに参加させていただきました。古いものが好きな私にとって古民家は宝の山に見えました。黒塗りの碗や、お膳、葛籠、糸巻や古い農機具、古道具などたくさん出てきました。昔の暮らしの道具がそのままで残っていて、見たことのない珍しい物の数々に心奪われました。一瞬、時代をタイムスリップしたように感じました。昔の人は自給自足で食べる物、着る物全てを、自分たちの力で作り出していた時代に思いを馳せました。

私自身も田舎で古い家に住んでいます。今回空き家片付けに参加して物の溢れた我が家の事を反省しました。今回を機に大掃除をしようと思います。家を片付け、安易に物を買わない、しまい込まない、物を少なくして大切に使う、そんな暮らしを目指していきたいと思いました。

センターは、「空き家バンク」に登録済み、または登録の予定のある空き家の家財道具を片付けて、新しい住民を迎え入れたいという自治区を今後もサポートしていきます。他の地域でも依頼があれば全力でお手伝いを致します。ご希望がある場合は、ぜひおいでん・さんそんセンターまでご相談ください。
一つでも多くのあかりが空き家に灯りますように。
(本多さおり)