みんなとつながり、ミライを語ろう!『ぷらっとミーティング』開催〜3ヶ所で開催し、下山地区29名、小原地区32名、足助地区37名が参加

12月に開催した足助地区での『ぷらっとミーティング』には、平日にも関わらず37名もの参加があった

プラットフォーム会議とは

皆さんは、地域づくりを実践する上で、「プラットフォーム」というキーワードをご存知でしょうか。プラットフォームは、地域づくりや地域の課題解決に取り組むいろいろな活動主体が集い、相互作用によって新たな活動や価値を次々と生み出していくことであり、そのコミュニケーション基盤となる仕組みです。おいでん・さんそんセンターは設立当初から、市民、NPOなど活動団体や企業、行政、専門家など様々な人が集う「プラットフォーム会議」という場を設け、夢や目標、課題や悩みを語り合うことで、数多くの新しいミライへの取組やつながりを創出すると共に、センターの運営や方針についても決めてきました。

新たに生まれた『ぷらっとミーティング』

今年度から始まったぷらっとミーティングは、山村住民と都市部からの参加者がぷらっと集まって地域のことを語り合う場です。そして、「つながる力でミライを変える」をミッションとするセンターが、都市と山村の新たなつながりづくりのきっかけのひとつとして、「みんなとつながり、ミライを語ろう」をテーマに、参加者の活動紹介や課題共有など、地域ごとを自分ごととして考えてもらうきっかけづくりの場として開催しました。

下山・小原・足助ぷらっとミーティング開催

記念すべき第1回は、7月に下山地区で開催しました。当日は地域で農業や畜産を営む関係者や子どもの居場所づくりに取り組むお母さん方、そして地域の取りまとめ役を務める区長さんなど29名が参加しました。和合自治区元区長で地域のまとめ役の松田敏明さんは「中山間地域の問題のすべては人口問題。移住が一番大事」と地域の人口減少問題についての課題意識について話されました。羽布自治区で子どもの学びの場を作る長坂真理子さんは「せっかく家族で移住してきても、高校進学時に山村地域から通学するのは家族に大きな負担がかかる。これがクリアできないと地域の持続は難しい」と具体的な通学問題について言及されました。これをもとに、参加者全員で通学問題と山村地域の公共交通の課題について積極的に意見が交わされました。

9月に小原地区で開催された第2回では、32名の方が参加し、多くの参加者が関心を持っていた地域の農地保全のことを、小原ごととして考えることとなりました。小原地区では耕作放棄地が年々増加の一途をたどっています。しかし、実際に農地を守ろうとするとお金や人手の問題が出てくるという意見も出ました。そこで、旭地区の押井営農組合の鈴木辰吉さんが、生産者と消費者が一つの家族となって農地を守る「自給家族」について話された他、足助の萩野地区で半農半林活動を行う山本薫久さんからは、都市住民との仲間・グループづくりや農機具共有など「新しい結」の形での米づくりについて話されました。

他地区の実践例の話を受け、小原地区へ移住し自給農を実践する小崎博幸さんからは、「農と子どもの教育を合わせた新しい形は、農地を守るひとつの方法になるのではないか」と意見が出されました。また、同じく移住者の寄田恵実さんは「自分たちが動けば、子ども世代にもつながる。私もやれることからやっていきたい」と話し、小原ごとを自分ごととして考える良い機会となったようです。

12月には足助地区で第3回を開催しました。当日は37名の参加者により、「山村地域に関心を持ってもらうにはどうしたら良いか」というテーマで議論しました。「田植えだけでなく、草刈りなど自然と触れ合うリアルな体験は重要」、「子どもたちが肌で感じる自然体験の場を作りたい」などの発言の後、「気軽な自然体験からより深く交流や学びができる場まで、山村に目を向ける人それぞれの段階に応じたプログラムが情報としてまとまっていると良い」という意見が出され、参加者全員で山村地域の持続可能なミライに向けて積極的に取り組む機運が生まれました。


下山地区では、まどいの丘を会場に開催


小原地区では、農地保全の話題が中心だった

ミライに向けた新たな動き

下山地区では、その後、大きな動きがありました。ぷらっとミーティングでの話し合いをきっかけに、特に子どもを持つ地域のお母さんが中心となって高校生の通学問題を自分ごととして考え、実際に市に要望するという形で、地域が抱える課題に対して行動に移す事例がありました。今後もぷらっとミーティングで、ミライに向けた様々な動きが地域から生まれることを期待したいと思います。

ぷらっとミーティング開催を通して

初めての取組となったぷらっとミーティングですが、多くの皆さんに参加いただき、当日は活発な意見交換が行われ、多様なつながりも生まれました。
少子・高齢化による人口減少社会で、自分たちの地域をどうしていくのかを自分ごととして捉えて行動することは大変重要なことです。ぷらっとミーティングにより、地域課題に関心を持ち、自分ごととして考える方が増えていくことはミライの地域社会にとって大変心強いことです。おいでん・さんそんセンターは今後もこうしたことへの共感が広がるよう、地域でつながる機会を積極的に設けて、つながる力が生み出す新しいミライを応援していきます。(川端洸平)