山村地域で「ほんものの自然体験」~セカンドスクール2019夏フリー版

7月23日(火)から8月8日(木)まで、セカンドスクール2019夏フリー版「山のかくれがで遊べ!」(旭地区田津原町)、「山のこどもになる!3日間」(稲武地区夏焼町)、「山っ子くらぶ」(旭地区旭八幡町)、「あさひ山里ぼうけん遊び隊」(旭地区押井町)、下山地区(羽布町)で5つのプログラムが開催されました。
 子ども時代に自然・野山で充足した体験をすることが、その後社会人として自信を持って生きていくことと関係があるという調査研究結果があります。   (一社)おいでん・さんそんセカンドスクール部会では、子どもの山村体験をセカンドスクールという形で実施しています。学校単位で学年のすべ ての子どもたちが学校教育で参加する「セカンドスクール・学校版」と、学校の休校日に希望する子どもたちの山村体験を行う「セカンドスクール・フリー版」があります。
 農作業や自然の中で「ほんものの体験」を通じて、共同作業や世代を超えて交流することで 生きる力を育み、地域社会についての理解が深まっています。

旭地区の新プログラム 

今回のセカンドスクールから、新しくカントリーレストラン渓流荘オーナーの後藤洋介さんが開催する「山のかくれがで遊べ!〜めっちゃ、きれいな段戸川で遊ぼう!〜」がプログラムに加わり、2人が参加しました。 7月30日(火)、31日(水)の1泊2日、キャンプファイヤー、キャンプもできる広い 敷地の目の前には川が流れ、自然の中で子どもたちが遊ぶための舞台が揃っています。魚のつかみどり(写真1)をしながら川で遊び、近くにある矢作ダムで、普段は見られないダムの内部見学を行いました(写真2)。はじめは緊張した面持ちの2人も、2日目のプログラムが終わったあとも、たっぷり夕方まで遊び、めいっぱい自然を体に取り込んだ2日間になりました。



稲武地区プログラム

「山のこどもになる!3日間」は、8月5日(月)~7日(水)の2泊3日で12人が参加し、1泊目はホテル岡田屋、2泊目は農家さんに宿泊して過ごします。3日目のお別れ会では、宿泊したグループごとに報告をし合いました。 
 セカンドスクール常連の子もいれば、初体験の子もいるけれど、昔からの友人のようにふざけ合い、宿泊先のご家族の方ともまるで親戚と会っているかのようなリラックス感が溢れています。川遊び、バーベキュー、誕生日会、そば打ち、流しそうめんなど、短い日程ながらプログラムが満載、子どもたちは稲武の自然や暮らしを満喫したようです


稲武地区「山のこどもになる!3日間」3日目のお別れ会の後に
撮影した集合写真

下山地区プログラム

下山地区プログラムは、8月4日(日)~5日(月)に開催、1〜6年生までの40名が参加しました。お餅つき、ウィンナーづくり、農作業体験、ブルーベリー摘み、魚釣りなど、口にする食材が育つ環境をひとつひとつ目の当たりにしながら、その準備から作る過程までを体験できる内容を実施されています。子どもたちは、下山の自然の中で、暑い中でも元気に走りまわって過ごしていました。 


下山地区プログラムで地元農家さんの元気野菜たっぷりの天丼づくり

旭地区プログラム①

「山っ子くらぶ〜お山の学校で田舎の家族と一緒に暮らす。ちょっぴりサバイバルな夏休み 〜」は2回開催し、7月30日(火)~8月1日(木)に21人、8月5日(月)〜7日(水)は29人の合計50人が参加しました。
 今年は全日程、晴天に恵まれ、川遊びを中心に山里の夏を満喫した3日間になりました。
 「天ぷらをつくるお手伝いをした」、「4時に起きて友達と遊んだ」、「魚を捕って捌いて食べた」、「赤ちゃんを抱っこした」など、参加者のひとりひとりが、それぞれ「いつもとは違う特別な体験」を持ち帰りました。
 過去の参加者が成長してリーダーをつとめ、インターンの早稲田大学生もお手伝いスタッフとして真剣に遊び、年代も立場もさまざまな人が同じ時間を共有しています。山っ子くらぶは、「ひとりひとりが主役」ということを大切に、子どもたちが自由に自らの感性に正直に過ごす時間を大切にしていま す。毎回、普段おとなしい子でも、個々の「やりたい。」を口にすることが当然の空間ができて いるのを目にします。自らが何かを感じ、それを伝えることができるという変化は、生きる力につながるのではないでしょうか。

旭地区プログラム②

「あさひ山里ぼうけん遊び隊」は、7月23日(火)〜25日(木)が11人、8月6日(火)〜8日(木)が10人の合計21人が参加しました。こちらのプログラムは、「自由・人権・主体性」を3本柱に、カリキュラムもなく、昼寝をしていても、ごはんを食べても食べなくても、何かに挑戦してもしなくてもいい、心が動くこ とを、やりたい時に行う自由な3日間を農家民泊ちんちゃん亭で過ごしました。
 大人も子どもも対等に、困ることは理由を説明してお願いし、ルールも自分たちで作って遊びます。 参加者の保護者の方から届いたお手紙には、「今の子どもたちに必要な『何も無い時間』がちんちゃん亭は約束されています。だからといって放っておくのではなく、そっと見守ったり、声をかけて誘ったり、大人からのアクションはきちんとしています。だから、安心できる場所になり、家や学校以外の居場所になるんだと思う。ちんちゃん亭という居場所は子どもたちにとって自信となっています』とありました。セカンドスクールが、本当の自由が体験できる得がたい機会となっていることを感じさせてく れます。

今後の開催について

セカンドスクールは今後も、秋の学校版を引き続き開催します。センターホームページ、学校を通じたインターネットでのお知らせなどを行っていきますので、ぜひご参加ください。(田中敦子)


旭地区「あさひ山里ぼうけん遊び隊」で本気の卓球大会