食から農まで里山の生活を体験できる~豊田市里山くらし体験館『すげの里』の施設・活用方法についてご紹介

豊田市里山くらし体験館すげの里とは

足助地区新盛自治区は足助町時代からの地域づくりの気運を引き継ぎ、市町村合併後も「あすけ新盛裏山塾」で山村活性化事業に取り組んでおり、平成20年には「新盛里山耕流塾」が発足。すげの里(以下、当館)はその活動をきっかけとして平成23年に開館しました。

当館は「里山の生活を体験する場を提供することにより、都市と農山村の交流及び中山間地域における定住を促進し、もって中山間地域の活性化を図る」目的で設置され、平成31年度より 里山耕と理念が一致する中間支援組織である(一社)おいでん・さんそんが指定管理を受託しています。

今後、皆さまにご活用いただく参考に、施設と初年度の活動をご紹介します。

すげの里でできること

当館には里山くらしを体験するための様々な設備があります。お餅つきや五平餅作り、味噌・こんにゃく作りなどを体験できる調理実習室はじめ、屋外には羽釜にかまど、杵に臼、BBQグリ ルや五平餅用のコンロなども備えています。毎年年末にはお餅つきで賑わいます。  
また、モザイクタイルで装飾された自慢の石窯は、ピザにローストチキンに塩釜焼き、 ダッチオーブン料理で蒸し煮もできる本格仕様。休日にはご家族連れが石窯料理に夢中になる姿が多く見られます。

エントランスでは厳冬期に暖をとり、ゆらめく炎に癒される薪ストーブがお出迎えします。大会議室の床暖や給湯設備でもある薪ボイラーには、特に男性陣が興味津々になるのが常です。

吹き抜けを見上げると、 簡易宿泊室7人用が1部屋、3人用が2部屋設けてあり、薪ボイラーで沸かしたやわらかいお 湯にゆったり浸かれる檜風呂もあります。
他にも、蕎麦打ち道具や草履作り用の組台、きのこの菌打ちをする為のドリルなど、食や生活必需品について「買う」だけではなく「作る」、「生み出す」ための道具も揃っていますのでお問合せください。(※注:道具の貸出のみ。製作・体験に関して指導講師はおりません。)  

また、隣接の「もりの里☆市民農園」では新盛里山耕実行委員会のご指導をいただきながら、 田んぼや畑で農業体験もでき(年間利用申込制)、トヨタ自動車㈱労働組合の稲作体験には毎年100名以上のご家族連れが参加され、泥んこまみれの子どもたちの歓声が響きます。農機具の貸出も行っています。


 子どもたちも楽しむ餅つきの様子

 タイルで装飾された石窯

今年の2月には青少年センターユースクラブのメンバーが交流会で利用

石窯では、塩釜焼きもできる

新盛里山耕実行委員会のイベント開催  

毎年4月には「八重桜を愛でる会」が開催されます。八重桜の濃いピンク色に染まる里山を巡り、山菜や筍堀り、特製の味噌だれが絶品の五平餅作りを体験し、目もお腹も満たされるひとときとなります(令和2年度はコロナウィルス拡散防止のため残念ながら中止が決まっています)。  

6月には「ホタル観賞会」を開催。夕暮れ間近に手作りの五平餅や豚汁に舌鼓をうった後は、 里山に響き渡るコンサートに耳を傾け、いよいよ日が沈んだ頃、当館周辺の田畑へホタルを探し に向かいます。最初は目が慣れませんが、段々と暗闇に舞うホタルの群れが見えてきた時の感 動!ぜひ体感しにお出かけください。


(一社)おいでん・さんそんの取組でも

当館の設置目的に沿う(一社)の事業では、学習会の会場や宿泊の利用もしています。
人材育成事業「ミライの職業訓練校」はもちろん、㈱ワイズのインターンシップ事業では(一社)が山村地域との交流をコーディネートし合宿の会場となりました。
食と農の専門部会では「中山間地の農を考えるサミット」を開催し、小規模自営農家さんから小売店の流通担当者までが集い情報交換する貴重な場となり、第2回、第3回と続いていく予感です。
移住定住部会では「目からウロコ の片付け術」と題し、整理収納アドバイザーの香田佳江先生をお招きし、今後増える家屋の相続や片付けに向けた学びの場となりました。

利用調整について

当館は豊田市や指定管理者、新盛里山耕実行委員会、もりの里☆市民農園は年間を通して優先的に利用予約をすることができます。また、今年度より当館の設置目的に加え「非営利団体であること」「年に一度以上、一般市民向けに公開講座を実施すること」の要件を満たす団体を登録 団体とし、先に挙げた団体に準じて優先的に利用予約できるようにする予定です。ご希望の団体はご相談ください。
(松本真実) 


毎年4月に開催される「八重桜を愛でる会」で歩く道


移住定住部会「目からウロコの片付け術」

すげの里基本情報

住所 豊田市新盛町中洞67番地 
電話 0565-69-1622
FAX 0565-69-1633
E-mail  sugenosato@city.toyota.aichi.jp
開館時間 午前9時〜午後5時 
休館日 毎週水曜日(祝日が水曜日の場合、
木曜日)、年末、年始
利用対象 里山の自然や生活文化の体験
など農山村地域における交流や定住を希望される方 
利用申込 利用希望日の2ヶ月前(月初日)~利用当日※受付初日に利用希望が重複し
た場合は抽選。
※宿泊の場合は、利用予定日の2週間前までに申し込んでください。