全域
2016.05.22

農福連携「自然栽培パーティ 第1回全国フォーラム」が開催されました。

5/20(金)
5/20(金)・21(土)に農福連携『自然栽培パーティ 第1回全国フォーラム』が豊田市福祉センター大ホール等で開催され、20日の『自然栽培パーティフォーラム』に参加してきました。「パーティって何のお祝いかしら」と思う方もいるかもしれませんが、このパーティは、「行動を共にする仲間」の意味で、「障害者といっしょに自然栽培でニッポンを健康にするぞ。」と謳ったフォーラムです。昨年春、5か所の障がい者施設からはじまった「障がい者の方に自然栽培で楽しい仕事を作り出す活動」はどんどん共感を得て、活動2年目の今年は27施設に仲間を増やし、今回フォーラム開催となったそうです。

  パネルトーク「障がい者と職と地方から、日本を変えよう」で印象に残ったお話を紹介します。おいでん・さんそんセンター主催の「いなかとまちのくるま座ミーティング」でもゲストに来ていただいた野中信吾さん(農業生産法人みどりの里)は社会法人無門福祉会からのアプローチで農業の現場に障がい者の方を戦力として取り入れているそう。
「一般の人に向き合うと、悪いところが見える。でも障がい者の方向き合うときには、よいところを探す。戦力にしないといけないから」
「いちごの収穫をしてもらっている女性。最初は暗い雰囲気を背負ってスミマセンと繰り返していた。作業を続け、いちごから虫を取っていちごを救う自分の役割を感じ表情がみるみる変わった」
「実際、やってもらえる仕事あるけれど、お金の話になると工賃アップは結構難しい。そこで収穫した野菜を持って行ってもらうと障がい者の方の表情がみるみる明るくなる」
など、ここでは書ききれない農福連携の明るい話が野中さんからありました。

また、『コトノネ』という障がい者を取り上げた雑誌の編集長から
「あるパーティの取材に行ったら、障がい者の方が畑をわーーーっと大声をあげて走っていった。それを見て、思わず笑えた。自分も走りたいと思った。きっと室内の作業所で叫んでるのを見たら身構えてたと思う。農業のふところの深さっていいなぁと。叫んで気持ちいい。ただそれだけのことじゃんと思わせてくれる大らかさがある。」

などなどのお話があり、どんなに素敵な取り組みか、短い時間でも十分伝わってきました。他にも自然栽培の先駆者「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんを招いての記念講演や、野菜や果物のマルシェが開催され、翌21日には、佐伯さんの米作り講座(田植え体験あり)も開催されたようです。
自然栽培パーティはパラリンピックにお米、野菜を提供することを当面の目標にがんばっていかれるそうです。

新しい未来を予感させるみなさんの勢いに注目していきましょう!