まちなか
2013.09.20

おいでん・さんそんセンター開所記念セミナー

平成25年9月20日(金)
「おいでん・さんそんセンター開所記念セミナー」を豊田商工会議所との共催により開催しました。


合併で「暮らし満足都市」の可能性広がる

主催者を代表しての市長挨拶。
 参集頂いた多彩な顔ぶれと人数の多さに、「おいでん・さんそんセンター」への期待の大きさと「暮らし満足都市」実現への手応えを感じました。
 以下、市長あいさつより。
”「あまちゃん」人気の背景として、いなか暮らしを志向する人の増加が考えられ、合併により都市と農山村を併せ持つこととなった豊田市の可能性が大きく広がりました。
企業の皆さんには、都市と農山村をつなぐ「おいでん・さんそんセンター」とその取り組みに少しの投資をお願いしたいと思っています。必ず大きな配当があるものと確信しています。”

資本主義はベースに「信用」がなければならない

基調講演は、東京商工会議所の前身である東京商法会議所の創設者で、数多くの企業の設立・経営に関わった澁澤栄一氏の曾孫、澁澤寿一氏による現代版『論語と算盤』。

”ひいおじいさんの栄一が今生きていたらどう考えるか。何をするか。”の切り出しで始まった講演に、参加者はクギづけになりました。
”資本主義はベースに「信用」がなければならない。かつては、武士道と結や普請などのパブリックな心がそれを支えた。欲望は必要だが一方ではそれを抑制するメカニズムが必要。欲望のマーケットと化した現状から社会全体が、企業がどう信用を取り戻すか。”
CSV経営、農山村をフィールドにした活動を通じて、企業・農山村ともにメリットを得る新しい社会貢献のかたちを学びました。

すでに動きは始まっている

すでに行われている社会貢献の事例紹介を行いました。

○トヨタ自動車とNPO法人地域の未来・志援センター、豊田市の3者で行っている人材育成事業「豊森(とよもり)」。
○住友ゴムグループが行う森林の整備や地域との交流事業。
○トヨタ自動車労働組合による耕作放棄地を利用した農業体験活動。
○トヨタ紡織労働組合が実施する耕作放棄地を利用した「米づくり体験塾」。
○農山村部の買い物が困難な高齢者に対するトヨタ生活協同組合の移動店舗「メグリア便」。
○農村と企業のニーズを結び付け、地域の活性化を促進する「一社一村しずおか運動」。
○企業と農山村住民が一体で農山村を活性化させる「ひょうご企業と農山村のふるさとづくり」。

伝えていく「おいでん・さんそんセンター」の取組

オープンから1ヶ月が経過した今も、とよた山里暮らし通信員「おいでん・さんそんず」の事務所や物産センターと勘違いされることもある「おいでん・さんそんセンター」。
 新しいパンフレットも出来上がり、取り組み内容が伝わり易くなったと思います。鈴木センター長より、事業内容の説明や現在までのコーディネート相談の事例などを紹介がありました。都市と農山村交流のコーディネート事例を積み上げ情報発信することで、勘違いされることのないよう努力してまいります。

支える仲間たち

 セミナーが開催された豊田商工会議所多目的ホールの後方で、おいでん・さんそんセンターを支える活動団体のパネル紹介を行いました。
 紹介させて頂いたのは下記の団体です。
※ホームページ上での各団体紹介、団体ホームページへのリンクは現在準備中です。

○ 矢作川水系森林ボランティア協議会
○ とよた都市農山村交流ネットワーク
○ 旭木の駅プロジェクト
○ 千年持続学校
○ 森の健康診断
○ とよた森林学校OB会
○ 新盛里山耕流塾
○ 豊森なりわい塾
○ 株式会社M‐easy
○ あすけ夢里まつり
○ green mamann
○ アグロ・プエルタ
○ おむすび通貨
○ NPO法人都市と農山村交流スローライフセンター
○ 愛知県交流居住センター
○ 耕Life編集部

企業は都市と農山村交流に前向き

 セミナーには、都市部の企業を中心に180名を超える方々にご参加を頂き、会場も満席でした。当日お答え頂いたアンケートでは、セミナーの内容について、「とても良い」70%、「まあまあ良い」28%で、98%の方に良い内容であったと評価頂きました。
また、センターとして最も知りたかった質問「都市と農山村の交流活動を実施したいと思いますか?」では、「ぜひ実施したい」26%、「実施を検討したい」55%、「実施する予定は無い」10%でした。
 実に80%を越える参加者が都市と農山村交流に前向きであることが分かりました。
(西田)