全域
2013.08.08

おいでん・さんそんセンター開所式・おいでんさんそんず任命式

~人と人、まちといなか、地域と企業をつなぐ~


平成25年8月8日(木)
「おいでん・さんそんセンター」の開所式およびとよた山里暮らし通信員「おいでんさんそんず」の任命式が行われました。
平成17年の市町村合併により、豊田市は市域の約70%が森林の、都市と農山村が共存す
るまちになりました。この都市特性を生かし、都市部と農山村部の人やモノの循環を促し、それぞれが持つ強みと弱みを相互に補完しあう仕組みとして「おいでん・さんそんセンター」が設置されることになり、4ヶ月の準備期間を経て今日、開所式を迎えました。
また、山里暮らしの魅力を、生活者の視点から紹介していただく、市民レポーター「おいでんさんそんず」に、下山、小原地区から新たに2人と1団体を任命させていただき、5人と2団体の体制で充実したレポートを発信していただくことになりました。

おいでん・さんそんセンター開所式

太田市長からは、「ないもの探しでなく、あるもの探しが地域を育てる、参集いただいたあるもの探しの達人の皆さんにセンターを支えていただきたい。」、杉浦市議会議長からは、「中山間地のために活動する厚みを持った人材が豊田市の中にはたくさんいる。日本の、世界のモデルになる地域づくりが実現することを期待する。』とのあいさつをいただきました。
参集いただいた方々は本当に多彩な顔ぶれで、農林商工の産業界や地域のために活動さ
れている方々総勢120名もの方が開所式においでくださいました。
続いて、「おいでん・さんそんセンター」スタッフ紹介。右よりセンター長鈴木辰吉(旭地区在住)、コーディネートスタッフ安藤里恵(旭地区在住)、西田又紀二(足助地区在住)。
そして、地域の間伐材で作成、寄贈いただいた看板を披露。



おいでんさんそんず任命式


新たに『おいでんさんそんず』として活躍いただくのは、右から、「しもやま里山協議会」のブログ担当岡本みかさん(下山地区)、「近藤しいたけ園」を経営する近藤圭太さん(下山地区)、「スズキ広務店」を経営する鈴木孝典さん(小原地区)。みなさんの地域の魅力をどんどんを発見、発信していってほしいです!

意見交換会 テーマ『若者が感じる農山村の魅力と未来像』


左より、コーディネーター「名古屋大学大学院研究学研究科准教授」高野雅夫さん、パネリスト「green maman」宇角佳笑さん、「近藤しいたけ園」近藤圭太さん、「M-easy」戸田友介さん、「こいけやクリエイト」西村新さん、豊田市市長太田稔彦、おいでん・さんそんセンター鈴木辰吉。
『なりわいとしては厳しいが、原木しいたけにこだわっている。対面販売でのお客さんの反応がうれしく励みになる。情報発信が重要。』(近藤)。『すごいことをするのではなく、ここに住むだけでいい。暮らしを大切にするおじいちゃんおばあちゃんたちのように歳をとりたい。』(戸田)。『安心・安全なものを求めている母親は多く、都市にいても農村とつながれる。田舎で無農薬栽培にもチャレンジ、大変さを実感した。』(宇角)。『農業・暮らしにアンテナの高い人だけでなく、ふと手に取ってもらえる間口の広い情報誌で発信していきたい。』(西村)。『千年掛けねば戻らない暮らしが、この中山間地域にはある。必要だと思う人たちが勝手にはじめてしまうことが、未来につながる。』(高野)。『都市>農山村ではなく、都市=農山村が重要。強み、弱みを補い合い、共生できる街をつくっていく。』(太田)。『競い合って成長する時代から、支え合って豊かになる時代になった。センターが課題を解決するのではなく、きっかけを作る。期待に応えられるよう努める。』(鈴木)。
都市、農村部それぞれの地域で、ていねいな暮らしにこだわって活躍する若者たちに、農山村の魅力や未来像を語っていただき、充実した意見交換となりました。


今日、この開所式に来られた方々の地域に対する思いや、この「おいでん・さんそんセンター」への期待を間近で受け止めることできて、とても嬉しく思っています。そして、より気持ちを引き締めることができました。
末筆ながら、豊田市市長様、豊田市議会議長様、産業界の皆様、地域のために活動いただいている各種団体の皆様、そしてなにより都市と田舎に暮らす地域の皆様、まだまだ手探りの事業ではありますが、「おいでん・さんそんセンター」は地域のために尽力してまいります。これからよろしくお願いいたします。(安藤)