3/27(日)
【とよたこども国連ミライ会議】受け入れ レポート
「水と山」チーム
「水と山」チームの8名は、最初に「森林と水源と災害と自然」というテーマで森林課 三宅さんから説明をうけました。
ほとんどの子どもたちが、初めて豊田市に来た子たちであり、初めて山の中に入る子たちであったので、人工林と天然林、世界や日本の森林、多面的機能についての詳しい説明がありました。
多面的機能のところでは、地球温暖化緩和や水源涵養を重視する子が多く、グローバル志向であることが分かりました。
木こりになりたいという女子もいて、とても頼もしく思えました。
そのあと、実際に木を切ってみようと、旭地区太田町の山で間伐の体験をしました。
始めに、地域で間伐ボランティアグループを組織する西川さんから、「自分たちは君たちに森のバトンを渡すためにやっている」という話しがあり、子どもたちは関心を寄せていました。
3班に分かれ、それぞれ1~2本の細いヒノキを間伐しました。3~5人で協力しながら、教わったやり方を真似し、ノコギリを使い一生懸命汗を流していました。うまく切れなく苦労していて、細い木を1本切るにも、とても大変だということを実感してもらえたのではないでしょうか。


「暮らしとエネルギー」チーム
「暮らしとエネルギー」チームの10名は、最初に、旭地区へIターンした若者代表としてM-easyの戸田さんより、2009年に若者10名で旭地区に移住してから今に至る経緯や、戸田家の暮らし、旭で変化してきた感覚についてお聞きしました。

その後、旭地区太田町で、自分たちで建てたオフグリットハウス「宇宙(そら)の家」の訪問と、農業をなりわいとしている「いのはな農園」を訪問し、家や仕事についの説明を受け、薪わりの体験などをしました。2軒共この地域へIターンした若者で、移住した経緯やいま感じていることなど、ありのままを語っていただきました。

そして、M-easyの事業所と移住者のシェアハウスを兼ねている同地区の福蔵寺に移動し、昼食の天ぷらに使う野草の摘み取りをしました。菜の花やヨモギといった代表的なものから、ヒメオドリコソウやオオイヌノフグリなど普段は見向きもしない雑草も食べられるということを教えてもらいながら摘み取りの体験をしました。


山里で変化する若者の価値観を直接体感し、子どもたちは少なからず影響を受けたのではないか、と感じました。
「食と農」チーム
「食と農」チームの11名は、足助地区新盛町の野生獣肉加工処理施設「猪鹿工房」で猪の解体の見学をしました。

昨日獲れた猪の皮剥ぎや部位に切り分ける様子を見学し、なぜ?獣肉処理施設が必要とされているかの説明を受けました。人が山へ入らなくなり、数が増えた猪や鹿が山里に下りて来て農作物に甚大な被害を与えています。今では獣害駆除として殺され、埋められる猪や鹿ですが、自然への感謝と共にその命を無駄なく利用する為に、処理施設が必要な事が分かりました。

続いて、三州しし森社中の竹尾さん石川さんのお二人に鹿角アクセサリーワークショップを指導してもらいました。鹿皮で「革ヒモ4つ組み」を編んで、鹿角のアクセサリーを付けるのですが、4つ組みがなかなか難しい。直ぐに出来た生徒もいますが、時間ギリギリまで苦戦した生徒もいました。自ら作る手しごとの一端を経験しました。

